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父亡き新年…

2013.01.02 21:07|死生観
myoko.jpg(写真は2013年元旦の実家付近)

父が去ってしまってから、初めての新年を迎えた。父のいない、母と二人だけの正月はひどく寂しい。そして今日は、年が明けてから初めての父の月命日。悲しみが薄れることは決してないが、とにかくあれから7カ月が経過した。

昨年の今頃、父は放射線治療を始め、それが終われば一旦家に帰れると聞かされていたようだ。そのため、チューブで注入されていた栄養剤を、自宅に帰ってから自分で注入できるようにするため、毎日のようにその練習をしていた。父はそれを信じて、一生懸命頑張った。結局、父が自宅に戻ることは二度となかったが…。

昨年の正月の夜を、父はたった一人で病院で過ごした。寝たきりだった僕の世話のため、母は泊まってあげることができなかったからだ。病気が快方へ向かう兆候も見えず、それでも近いうちに家に帰れるかもしれないという小さな希望のみを抱いただけの父は、どれほど寂しく、不安だったことだろう。

それでも、と母と僕は思う。おそらくは、次の世界で今は平和に暮らしているであろう父を思い、彼は昨年よりは幸せなのではないかと。お互いがお互いを納得させるかのように、母と僕はそう話した。

上の写真は、今年の元旦、父が建ててくれた実家の近くの景色。そこには、雪国の冬にはなかなか見られない、雲ひとつない青空が広がっている。あの空の向こうのどこかに、今父はいるのか、などと想像してみる。

去って逝った人が、今どこで何をしているのかを知ることは、少なくとも僕にはできない。僕にできるのは、ただその人が、今いるべき場所で安らかに過ごしているよう願うことのみだ。その思いが父に届くことを祈りながら。

そう、僕はいつも祈っている。父がこの世で囚われていた全ての苦しみから解放され、祝福を受け、美しいものしか見えない、いつも笑顔に満ちた、今いる世界で幸せに過ごしていることを。そして、父が決して母と僕の存在を忘れず、いつも僕らを見守ってくれていることを。


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コメント

ありがとうございます…

Ayakikkiさん、こんばんは。

こちらのブログの方は管理が行き届いていないもので、本日、頂戴したコメントを拝見しました。

お父様を亡くされてらっしゃることは以前伺いましたが、お母様も…。Ayakikkiさんの温かいお言葉と、その過酷なご経験を知り、今、いい歳をして泣きじゃくりながらこの文章を書いています。

うちの母は、数年前に心臓の手術をし、昨年は肩の手術、そしてこの3月にはひざの手術をする予定です。僕と違って働き者の母ですので、若い頃の無理がたたっているようです。

幸いなことに現在は、僕はリハビリに励むとともに、夕食を担当しておりまして、母からは、「お前のおかげで色々なものを食べさせてもらえてありがたい」などと言ってもらっています。今夜もエビチリを作り、母は本当に嬉しそうに食べてくれました。

母は内臓に問題はないので、僕の造った料理を肴に、一緒にお酒を飲んだりもしています。亡き父のことを語り合いながら涙したり、父の面白かった行動を笑ったり、僕が病気で実家に戻ることがなければ決して経験できなかったような日々を送っています。

母は数十年の時を経て実家に戻った僕に、「まさかお前とこんなふうに暮らすとは思っていなかったなぁ」と、嬉しそうに言ってくれます。その点では、Ayakikkiさんよりは相当恵まれているので、少し申し訳ない気持ちになります…。

雪国の冬は本当に苛酷です。「もう、こんなところに住みたくない」と思うこともしばしばです。ただ、それだからこそ、春の訪れに人一倍幸せを感じることができるのかもしれません。暖かい時期は、当地は本当に良いところですよ。是非、いつか遊びに来てください。なーんにもないところですが、都会の人が珍重する山菜やきのこだけは、飽きるほど食べられますよ(笑)。

僕は今、原因不明の病気に苦しんでいますので、将来はものすごく不透明です。ただ、できれば、母を父のもとに送り出してあげる日まで、二人で支え合って生きていきたいと考えています。

Ayakikkiさんの心からのお言葉を胸に、母を大切にしていきたいと思います。本当にありがとうございました。

雪国への憧憬

とても素晴らしい景色ですね!

雪国をほとんど体験した事の無い私には、まるで絵画の世界の様な趣です…。
「沈黙の読者」で居るはずの私が、想わずコメントしてしまいましたよ。(笑)

お母様と二人の生活は如何ですか?

昔、東京に居た私が父を亡くして、実家の福岡に移った時には、既に母は白血病を発病していました…。
余命一年と宣告された母でしたが、一人息子の私の事を心配したのでしょうね…
それから二年の歳月を懸命に生抜いて、逝ってしまいました。

私の心残りは、この母との二人暮らしの二年間を、もっと明るいものにしてあげたかった事です。
なかなか難しい事なのかもしれませんが、その時分の私はあまりに悲観的に過ぎた気がしています。今想うと、残念でなりません…。

美しい自然は「とても良いもの」ですね。
和歌山の紀伊半島の南端で青春時代を過ごした私は、太平洋の大海原を眺めて過ごすのが好きでしたが、Michさんの実家の雪国の清澄な空気を感じて、今、深い憧憬の念を抱いています。

勿論、雪国での生活は、外から眺めているほど容易なものではないはずですね…。
願わくは、亡くなったお父様の分まで、お母様の笑顔を大切にして、美しい自然に抱かれた日々を満喫されるようにと想います。

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